# SonicDICOM PACSに画像を送信する

検査装置や他社製のPACSなどから、SonicDICOM PACSにDICOM通信を用いて画像を送信することができます。

# 必要な情報を確認する

SonicDICOM PACSに画像を送信するには、検査装置などの画像を送信する側の製品にSonicDICOM PACSの情報を登録する必要があります。
このために必要な情報は「IPアドレス」「ポート番号」「AEタイトル」の3つです。
以下にそれぞれについて説明します。

# 1) IPアドレス

IPアドレスとはIPネットワーク上の住所や電話番号のようなものです。

Windowsの初期設定では、IPアドレスはネットワーク接続時に自動で設定されます。
この状態では、OSを起動するたびにIPアドレスが変わる可能性があります。
そのためDICOM通信を行う機器では、この設定を変更し、IPアドレスを固定する必要があります。

# 2) ポート番号

コンピュータが通信時に使用する、プログラムを識別するための番号です。
SonicDICOM PACSのポート番号の初期値は「104」です。

# 3) AEタイトル

DICOM通信を行うアプリケーションを識別するための名前です。
SonicDICOM PACSのAEタイトルの初期値は「Provider1」です。

# SonicDICOM PACSの情報を検査装置などに登録する

SonicDICOM PACSの「IPアドレス」「ポート番号」「AEタイトル」を検査装置などに登録します。
登録方法は製品によって異なります。不明な場合はメーカーの担当者などに確認してください。

登録する情報の初期値は以下の通りです。

項目
IPアドレス 各自確認および設定します(環境によって異なります)
ポート番号 104
AEタイトル Provider1

初期値以外を使用する場合は、PACS ManagerのConnectionもしくはWebインターフェイスの管理者設定 > サーバ > 接続で設定を変更します。

情報

SonicDICOM PACS(画像を受信する側)の情報をDICOMプロバイダと呼びます。
また検査装置など(画像を送信する側)の情報をDICOMユーザと呼びます。

検査装置などの情報(DICOMユーザ)は、検査装置などから画像を受信すると自動的にSonicDICOM PACSに登録されます。

注意

DICOMプロバイダのオプション「未登録のDICOMユーザとのDICOM接続を許可する」が有効である必要があります。

# 画像を送信する

情報の登録が完了したら、実際に画像を送信します。
このとき、以下のことを確認します。

  • 検査装置などからSonicDICOM PACSに画像を送信できること
  • SonicDICOM PACSが画像を正常に受信できること
  • SonicDICOM PACSが画像を正常に表示できること