# ハードウェアの構成を最適化する
SonicDICOM PACS のDICOMビューアに関する処理のほとんどが、SonicDICOM PACSがインストールされたPC/サーバー側で行われます。
つまり、PC/サーバーのハードウェア構成を最適化することで、全体的なパフォーマンスの向上が期待できます。
# SSD/HDD
以下はOSとSonicDICOM PACSがCドライブにインストールされていることを前提にしています。
- CドライブをSSDに変更します。
- 可能であればCドライブでRAIDを構成します。
- 内蔵HDDを2つ追加し、DICOMファイルの保存先(Data PathとBackup Path)とします。
SSD/HDDの構成は以下のようになります。
C: (OS, SonicDICOM PACS)
Y: (Data Path)
Z: (Backup Path)
CドライブをSSDに変更することでパフォーマンスが劇的に向上します。
これはSonicDICOM PACSがOSの一時フォルダに、頻繁に書き込みと読み込みを行うためです。
CドライブでRAIDを構成することで、システムが突然停止することを防ぐことができます。
またこのような構成にすることで、潜在的に起きる可能性のある問題を回避することができます。
追加したHDDにDICOMファイルを保存することで、Cドライブが破損しても、DICOMファイルを失うことはありません。
仮に追加したHDDの片方が破損したとしても、もう一方のHDDがあるため、DICOMファイルを失うリスクを低減することができます。
Data PathのHDDが破損した場合にも、PACS Managerを使用してData PathをY:
からZ:
に変更することで、システムをすぐに復旧することができます。
情報
- Data Path: DICOMファイルの保存先/参照先
- Backup Path: DICOMファイルのバックアップ先
# CPU
CPUのクロックスピードは画像処理の速度に影響します。
CPUのコア数は複数のブラウザから頻繁に同時アクセスがある場合や、複数の検査装置と同時に通信する場合のレスポンスに影響します。
SonicDICOM PACSはマルチコアCPUによる画像処理をサポートしているため、CPUのコア数が大きいほど画像処理のパフォーマンスは大幅に向上します。
# メモリ
メモリは複数のブラウザから頻繁に同時アクセスがある場合や、検査装置などとの通信で高い負荷がかかる場合のパフォーマンスに影響します。